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高校演劇〜全国大会編〜

近畿大会から、約８ヶ月。
ついに全国大会となりました。
会場は近畿と同じ京都八幡。
実は全国大会観劇は初めてなので、ウキウキで向かったのでした。

さすが全国大会だけあって並びます。ホール内に入れない人も居たようです。

私が観たのは、大会二日目の舞台。
どっちかというと初日と三日目が観たかったのですが、都合で二日目となりました。
それでも旅から帰ってきたばっかりで、観劇体制にありません。
眠い。この眠さは、単に旅の疲れで眠いのです。

さて、二日目の上演は、
　近畿　滝川第二『君死にたまふことなかれ』
　九州　福岡市立福翔『木』
　北海道　釧路北陽『ラスティングミーティング』
　京都　同志社『ひととせ』
　四国　徳島県立城西『あすべすと』
となります。

初日の関東ブロック代表校、そして三日目の青森中央が気になりますが、仕方ありません。
内容は他に詳しく出ていますので割愛します。
というか、旅疲れでほとんどちゃんと観られてないんです。申し訳ない。
# 捉え方は人によって違いますので、書くべきだとは思うんですけど……（苦笑）

全体の感想を述べると、“こんなものなのかぁ”とちょっと落胆です。
私的に97年、98年頃の兵庫県大会・近畿大会の方がレベルが上のような気がしてなりません。
レベル、という語彙は適当かどうかわかりませんけどね。
ただ、高校演劇のパワーを感じられた、というか。

県大会・近畿大会に次ぎ、三度目の観劇となります。
実は、滝川第二は結構キャストが変わっていて、「阪神大会と県大会」、「近畿大会と春秋座」、「全国大会」の上演では違います。ただ、一貫しているのは日々（青木）ケイコ役。
私的には県大会での上演が、一番完成度が高かった気がします。
ホールを漫才の寄席に仕立てているため、客席にも演者がいます。その演出に、一番客席がビックリしていたのは、この全国大会でした。
あんまり、そういうのはないんですかね？

学園ものなので、期待してたんですが──って感じです。
等身大の高校生を演じている高校演劇って結構好きだったりします。けど、等身大ではなく、中学校が舞台だったのですが。
前半、一切ストーリーが進みません。それで、疲れてしまいました。
近畿大会の時にも感じたんですが、このホール、声が通りにくいみたいです。ギャグがちょっと聞こえません。
後半になり、一気にシリアスになりストーリーが進みます。
脚本の構成に難あり、ってところでしょうか。
うーん、県立芦屋の『花に水をあげましょう』（97年）あたりは、絶妙だったんだな、と実感するばかりです。
あぁ、ラストに出てくる合唱は普通にうまかったです。その辺の技量は、敬服するばかりです。

舞台下手にグランドピアノが一つ。
こういう芝居は観たことがないなぁ、と思い頭を過ぎったのは、佐山さんとラサール石井のノベルリーディング。でも、流石に佐山さんのピアノとは比べるとあれなので、すぐに追いやることに（笑）
でも、うまかったですよ。ピアノ演奏。

京都枠で出場の同志社。
実はこの時間、ホールにいませんでした。ロビーに広げられた講評用紙や、脚本・演劇関係の本の数々を見ていました。
ちょっと懐かしくて県立日高の『女子高生症候群』を読んでいたり。
全然、関係ありませんね、すみません。

アスベストかぁ、どんな問題を扱った作品だろう？と期待度は一番高かったかも知れません。
──と、裏切られました（笑）
久々にこういう演劇を観ました。あぁ、こういう演劇もあったね。って。
特にアスベストがどうのこうの、という内容ではありません。むしろ、内容は無いに等しい。「アスベスト」は、まぁ、記号ですね。
ただひたすら６０分間、舞台が遊びで動いている。
役者が休む暇はほとんどありません。止まるときはほぼストップモーションだし。
気になるのは、役者の一人がずっと撮っていた写真。どんな写真が写ってるんでしょうね？

結果としては、同志社の『ひととせ』が最優秀賞に輝いたみたいです。
ただ、それってどうなんかなぁ？って思うこともあったり。
まぁ、観てないので判断はできませんが、同志社は京都枠での言わば特別出場。近畿大会を制して出場権を得たのは滝川第二であるわけですし。
近畿大会次点の大阪工芸が同枠に入っているのなら、納得はしますけど。

しかし、滝川第二『君死にたまふことなかれ』が入賞しなかったのが意外です。
優秀賞には、二日目からは釧路北陽、初日から秩父農工と甲府昭和の関東勢。

うーん、まぁ、どうなんですかね？
やっぱ、全校通してちゃんと観ないと、判断はできないです。

2006年8月 6日 21:58 │ コメント(0) │ トラックバック(0)