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高校演劇〜兵庫県大会編〜

今年の県大会は、何と50回目の記念すべき大会。
つまり、第50回兵庫県高等学校演劇研究会中央合同発表会。
場所は尼崎ピッコロシアター。
3日間で16本、私的に気になったお芝居をピックアップしてみます!

■県立長田『コントの作り方?』
私的に最優秀賞!!

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去年に引き続き、現実世界と劇中劇が入り交じる脚本。
エンタテイメントに徹した舞台。
会場中が笑いの渦に巻き込まれました。笑いという点では、16本中、最大だったと思います。

生徒会でコントを作るというお話。
登場人物は天野・古森・岩本の三人。この三人にスパイスを加えるのが、登場しない生徒会長ことハルさんと、そしてタカハシ(笑)。その他にも登場しない登場人物は数名。

やはり、脚本の構成がすばらしい!

未完成のコントが、完成したコントとして魅せられたとき、この繋がりが面白い。
私が審査員なら、最優秀賞!脚本だけでなく、演技力も申し分なしですし。ただ、審査員の方々の世代には、うけないネタだったのかも知れませんね。

そんな私が一番大好きなのは、このお芝居の舞台転換。
去年の『今、ニートに王手をかけたぁぁぁ!』に引っかけた台詞が飛び交うのが面白くて(笑)

是非とも脚本は読んでみたいですね!

■県立加古川西『ごはんの時間2ぃ』
今大会一の演技力!?

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加古西が近畿に行けなかったのは、既製台本だったから?
それくらいしか理由が思い浮かばないくらい、舞台構成も演技もうまく考えられた舞台でした。

舞台を広く使うと、どこかに重心が偏りがちになってしまう。
でも、この『ごはんの時間2ぃ』では、下手に女子たち、上手に吉田という基本配置はあるものの、固定概念はなく、うまく舞台を使いながら物語が展開してきます。

ただ、それじゃあ弁当がこぼれるだろう、とハラハラしながら観てましたけど。

■県立西宮南『タバコの害について』
阪神支部代表:渾身のひとり芝居

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久々にパンフを見ずに観劇したのですが、ビックリ仰天です!
なんと、あの阪神支部から来たのは、ひとり芝居だったのです!!半ばまで他はいつ出てくるんだろう、と思ってたんですけどね。

今大会、この西宮南に始まったことですが、透明人間の登場が多いように感じました。
西宮南・加古西・長田・洲本実業の実に4校。
ただ、その中でもリアリティのある、というか、存在感がバツグンの透明人間は、この西宮南でした。それも、一人ではなく、二人も登場するのです!
つまり、ひとり芝居でありながら、三人芝居だったりするのです。

他にも、バナナ+マヨネーズを食べてメロンや、納豆+etc...の不味そうなジュースを作り飲んでみたり、と、観客を飽きさせない構成となっていました。

■県立西宮今津『太陽の箱』
近畿大会での上演に期待!!

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私の知る限り、兵庫県の県大会でこんなお芝居を観たのは初めてです。
南北朝時代と日本神話を融合させたかのような舞台。実は言うと最初から観ていないので、間違っていたらごめんなさい、なんですが。

その衣装も、どれだけ手間がかかっているんだろう?と思うほど、手の込んだもの。
台詞の一つ一つを取ってみても、作者が丁寧にその時代の言葉を連ねているのがわかる。
生徒創作にありがちな“世界の破綻”は、この舞台には無いように思えた。

近畿大会では是非、この『太陽の箱』に一目置いてみてください。
できれば、土曜日の上演だと良いのですが。

■県立西宮『エルビス!』
またしてもビミョ〜なキャラクターが登場

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写真は、エルビスの登場シーン(笑)
エルビスとは、登場人物のひとり矢沢のことであり、そして、この村役場が主催するエアギターコンクールの名前でもある。

そして、そんなエルビスのキャラクターが、エルビー(笑)
去年の微妙なキャラクターは元ネタがわかりませんでしたが、今年はテーマソングと併せて笑えました。まぁ、このあたりの楽しみは近畿大会に取っておいてください。

それぞれの登場人物が良いキャラクターを醸し出します。
それでもドラマ性は、去年の方が高かったなぁ、なんて思ってしまう。

近畿にこそ出場となりましたが、去年の『どうする舞ちゃん〜くいだおれ人形危機一髪〜』を超えるための何かが足りなかった、そう感じます。

■県立東播磨『ひみつきちココニアリ』
惜しいなぁ、と思ってしまう

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去年、東播磨が演じたのは『Dream Drive』、私が一番好きな作品でした。
今年も基本的な路線は変わらないものの、感動に薄れる作品になってしまったかな?と。

おっと、いきなりダメ出し批評になってしまってますが、それだけ惜しかったという事。
秘密基地にもう少しリアリティを加味できていたならば、印象はだいぶ違っていたんだろうなぁ、と。実際、そのあたりは、本の問題でもあるんだけど。
あとは回想シーンと、秘密基地が取り壊されるシーンの演出。

そういえば、二人の登場人物(名前忘れた)の問題解決って、できたんでしたっけ???

■親和女子『スイカに塩』
近畿当確だと思ったけどなぁ

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純粋に、ちゃんと観たかった、そう思います。
諸事情で終盤の5分くらいしか観られなかったので……(汗)

それでも、主題はしっかりしているし、演技もうまいし、近畿に行ける、と思ったのですが。。。

+ + + 以上 + + +

とりあえず、気になった作品だけ挙げてみました。
今年の県大会は、予想が見事に外れまくり(汗)
でも、全体的には良い作品が多くなったような気がします。

あと、わかったのは、長田の作品は好きだという事(笑)
長田の藪君に話しかけられなかったのが、悔いといえば悔いです。

さて、近畿大会には、行けるかなぁ〜?

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