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一年後、買い物から小銭が消える?

こんな事、今更書いても目新しい話題ではないのですが、ただ、率直に“ドコモが凄いことを始めてしまった!”と思ったので書いてみます。
そう、今日からNTTドコモがクレジット業界に参入します!ブランド名は「DCMX」。今日から始まるのはその中でも一番画期的な「DCMXmini」──なんと12歳から入れるクレジットなのです!!

おサイフケータイ。
ソニーのFeliCaチップを内蔵したケータイの総称ですが、ドコモだけでなく、au、vodafoneからも登場しています。しかし、実際使っている人って一部のユーザーだと思います。多くの人はその「必要性」を感じていないのでは?
なぜならば、おサイフケータイそのものは急速に広まっているものの、それを使用できる場所(インフラと言い換えられるかも知れません)が整備されていないから。

おサイフケータイの本命サービスは、「モバイルSuica」だと言われてました。
言われてました、と書くのは、私自身、この「DCMX」の発表後、本命サービスは「DCMX」と断言できるに至ったからです。
「モバイルSuica」自体は、別段、ケータイと一緒になっても利便性の高まるサービスだとは、言い切れない部分があります。

さて、「一年後、買い物から小銭が消える?」の真意とは。

1.「DCMX」は今後発売されるおサイフケータイ(902iSシリーズ以降)に標準搭載され、購入日より気軽に使える。
2.「DCMX」は「iD」決済に対応しており「iD」のインフラは来春までにコンビニを中心に爆発的に普及する。
3.「DCMXmini」は12歳以上のおサイフケータイユーザーなら登録でき、利用料金は月々のケータイ代と一緒に請求となる。

「iD」と電子マネー「Edy」は競合しない、と言っていたドコモですが、「DCMX」を発表したことにより展開は変わってきたと思います。
今後の可能性を考えた場合、小売店が決済方法として「iD」か「Edy」を導入するとしたら、「iD」を導入するでしょう。そのぐらい、「iD」と「DCMX」のタッグは強力なものです。

「iD」とは、ドコモが三井住友カードと共同開発した、おサイフケータイによるクレジットの決済システム。もちろん「DCMX」はこの「iD」による決済に対応しています!
「iD」の対応店舗は、来春までに急速展開をします。
すでに、昨日より東京・名古屋のファミリーマート、100店舗で先行導入が始まりましたが(ITmedia参照)、ファミリーマートはもちろん、ローソンで来春までに全店に導入されます。また、am/pmやイオングループなどでも導入が決定しています。

ファミリーマート・ローソンの全店に同時期導入という事だけで、「iD」は巨大なインフラを手に入れます。それに加えておサイフケータイに標準搭載の「DCMX」!中でも「DCMXmini」は、12歳以上なら加入が可能!!(申し込みはドコモショップ店頭またはi-modeで瞬時に完了する)

これがどういう事かわかりますか?

明らかに「DCMXmini」は、ターゲットとして中高生を狙っている。
ケータイさえ持っていれば、お金無しにいつでもコンビニで買い物ができるのです。クレジットだからチャージレス。こんな便利なものを、学生が使わないはずがありません。
もちろんドコモは「DCMX」によって、中高生のみを取り込もうとしているわけではありません。あくまでも「DCMXmini」は、多くのユーザーに「iD」という便利なシステムを使ってもらうという糸口にすぎません。「DCMXmini」から「DCMX」へのステップアップ。

「DCMXmini」は12歳以上なら簡単に加入できるというメリットはありますが、月々のご利用額の上限が1万円と低く抑えられています。コンビニや書店・CDショップで買い物をする、ぐらいの学生だったら十分ですが、大人の人たちには少なすぎます。
そこで「DCMX」が出てくる。
「DCMX」は、普通のクレジットカードと同じく、ご利用状況に応じて、限度額が決められます。そして、イオングループに導入されると言うことは……?

これ以上は、書きません。
ただ、「iD」のインフラは、イオングループを始め、スーパー業界にも急速に普及するでしょう。

私が感じたのは、ドコモと三井住友カードの協力タッグによって、日本の小売業の決済形態が急速に変わってしまうだろう、という事。

もしかすると、五年もすると「財布」なんて、過去の遺産になっているかも知れません。

P.S.
auやJCBなどでも、他のおサイフケータイを利用した決済サービスを始めていますが、(結果的に後発となっている)「iD」ほどのインパクトはありません。
要は、三井住友カードが広める「iD」のインフラと、ドコモが広める(であろう)「DCMX」のユーザーに比べれば、その速度は亀の歩みにも似たものがあります。

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