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二つの第四楽章

羽田健太郎の遺した唯一のシンフォニー。
『交響曲 宇宙戦艦ヤマト』

演奏は、1984年と2009年の2回。(収録を含めると3回)

初演では、羽田健太郎自らピアノを担当し、コンサートマスターに徳永二男、NHK交響楽団が奏でた。
もちろん、スキャットは川島和子。
五反田簡易保険ホールで行われ、ライヴ録音されている。

2009年の収録は、日本フィルハーモニー交響楽団により杉並公会堂で行われた。
# 収録と別に、2009年には再演も東京交響楽団により行われている。

よって、音源としては二つ。
1984年のライヴ版と2009年の収録版。
出来はどちらも甲乙付けがたい。
偶然ながらも私は両方の音源を持っている。

『宇宙戦艦ヤマト復活篇』に使われたのは、1984年のライヴ版。
ラストシーンの第四楽章。
二つの第四楽章を聞き比べてみる。
やはりあのシーンには、1984年のライヴ版がよく似合う。

徳永二男のヴァイオリン演奏もさることながら、NHK交響楽団の一音一音が緊張感を持っている。
それは、観客を入れての一発勝負、という事もあると思う。

「生き残るべきはヤマトではない、地球だ!」

決死の覚悟のヤマトと、この第四楽章。
羽田健太郎と徳永二男とNHK交響楽団、指揮は大友直人。

残念ながらこの1984年版の『交響曲 宇宙戦艦ヤマト』は入手困難となっています。
LP、CD、LD、DVDにてリリースされましたが、いずれも廃盤。
現在上映中の『宇宙戦艦ヤマト復活篇』に使われたのだから、再販されると良いのですが──。

2009年版こと『交響曲ヤマト2009』はもちろん現在、発売中です!
演奏は先にも書いたように日本フィルハーモニー交響楽団。
指揮は大友直人。
ピアノ・ソリスト横山幸雄、ヴァイオリン・ソリスト大谷康子、スキャット小林沙羅といったメンバー。

元々、収録を前提として演奏・録音されているので、こちらの方が聴きやすくはあります。
ヤマトの復活にはまず音楽。
その為にはこの交響曲を蘇らせる必要があったのでしょう。

『復活篇』のサントラにも注目曲があります。
次回はそちらを書いてみようかな?

『交響曲 宇宙戦艦ヤマト』
作曲:羽田健太郎/テーマモチーフ:宮川 泰・羽田健太郎
 第一楽章「誕生」
 第二楽章「戦い」-スケルツォ
 第三楽章「祈り」-アダージョ
 第四楽章「明日への希望」-ドッペルコンチェルト

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