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『大宇宙の墓場』

宇宙戦艦ヤマト2199第三章、観てきました。
中でも気になったのが第10話『大宇宙の墓場』。旧15話『必死の逃亡!!異次元のヤマト』に当たる話ですね。
しかし、第一章・第二章や第三章の第7話『太陽圏に別れを告げて』のようなリメイクと言うより“新作”といった感じでした。

以下、ネタバレ含みます。

ヤマト2199、リメイクは本当に難しい。
出渕総監督は「最大公約数的にヤマトだと思っていただけるレベルには持っていけたと思います」(※)と言っていたが、私はその中に含まれないのだ、と感じていた。

それでも、最後まで見届けなければ真価は問えない。

そんな中、第三章最後の話、第10話『大宇宙の墓場』。

これがなかなか良い。
私自身としても『ヤマト』の話として見ているのか、『2199』に慣れてしまったのかわからないが、“面白い”というのが率直な感想。
これまでになかった話で、それが“新作”と書いた所以。
異次元断層から脱出する為に協力する、ガミラス艦とヤマト。その作戦の為にヤマトへ赴くガミラス・パイロットのメルダ。

何が面白いのかというと、ガミラス側のゴタゴタが描かれるから。
裏切りや自分にとって都合のいい解釈、などなど。
メルダの言う「先に攻撃を仕掛けてきたのは地球人だ」というのも興味深い。

ヤマト艦内は、登場人物が多すぎて飽和状態。一度見ただけでは、何が何だかわからない。
それに比べて(この話に限って)ガミラス側は、丁度いい感じがする。
もしかして、『2199』は、ガミラス視点の話ではないか?と思わせるくらい。

山本(女性)がメルダを殴るのもいい。

あ、そうか。
この「人の力で解決する」というのは極めてヤマト的なのか。
そのバリエーションとして、この話は成り立っている。

※ この発言は、『「宇宙戦艦ヤマト2199」発進式~俺たちのヤマトSP~』でされた模様。
 → http://www.animate.tv/news/details.php?id=1329749540

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