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高校演劇'08〜阪神支部・春期発表会編〜

毎年、年度末にピッコロシアターで行われている阪神支部の春期発表会。
今年で26回目だそうです。
2008年度の締めくくりとして、ちょっと覗いてきました。

初めて見る小劇場チックな中ホール。
大ホールで行われる秋の大会とは、全然、雰囲気が違います。

小っちゃいからか、いつもより演じる側と観客の心の距離も近い気がします。

それでは気になったお芝居を見ていきましょう!!

■県立伊丹北『Mr.ロックンローラー〜戦え!何を!?青春を!〜』
音響と照明が絶妙!

200903-syun1.jpg
幕開きからかなり大音量のロック!
ここは廃部寸前のちょっと目をつけられている軽音楽部。

“リモコンで操作されるラジカセの音”
なんて微妙なキッカケ、しかも音響席からはおそらく陰になってるシーンもあったのに、そのタイミングは外さない。スタッフレベルの高さを感じさせます。

本はかなりご都合主義だけど、私は嫌いじゃないです。こういう話。
欲を言えば、もっと感情の流れが精査されていたなら──!!
好きな事をやるという事も、それをバンドでやるという事も、なかなか一筋縄ではいかない。
その部分の味付けが上手くいけば、もっと面白くなるよね。

個人的にはクローズの演出は、違った方がよかったなぁ。と思ったり。

■県立伊丹西『芯、いろいろ?』
どこまで行くのだ、伊丹西!!

200903-syun2.jpg
昨年度の県大会から見続けて3本目。
“凄い”というか“恐い”というか。彼らの進化はどこまで続く?
着実に進歩を続ける伊丹西です!

今までに見た事のない伊丹西の舞台。
まず目を奪われたのがその舞台構成。純粋に“面白いなぁ”と。

小劇場チックなこの空間を、縦横無尽に駆け抜ける。
生き生きと楽しく演じてるのが良くわかる。役者の輝きが零れるかのよう。
それでも事件やミスはあったらしい。
それを気にもとめさせないのが、今の彼らの凄いところ。

色鉛筆だけでここまでの物語が!という驚きも。

純粋に羨ましいなぁ。

■県立西宮今津『D-WORLD』
「D」って何だったんだろう?

200903-syun3.jpg
今まで観た西宮今津とは世界観の違う作品。
けれど、ファンタジーという部分では共通してて、それを演じきれるところも西宮今津。

死後の世界。
天国でも地獄でもない、中途半端な世界“D-WORLD”。

そこへやって来た、ハルとサク。そして元々いたキル。
異質なキルの雰囲気は充分。そして、それが徐々に氷解していくのも。
この物語のキーはやっぱりキルだから。
彼女をどれだけ彼女らしく演じられるかが、成否の鍵になってくる。

すべてを語らないから?
春期発表会の中で、一番、興味深い作品でした。


偶然ながら、ここに挙げた3作品。
今週末の土日に伊丹市AI・HALLで行われる『AIフェス2009!!』で上演されます。
お時間のある方は足を運んでみては?

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