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『いいとも!』のない火曜日

12時の時報と共に新宿駅東口、スタジオアルタ前の広場が映り──
赤い旗がはためき『いいとも!』の番組ロゴ。
いいとも青年隊が歌い出す。

♪お昼休みはウキウキWatching あっちこっちそっちどっちいいとも

ウワーッという歓声、拍手と共に、舞台奥の階段上からタモリさんが現れる。
『森田一義アワー 笑っていいとも!』

時代による変遷はあるものの、毎日毎日そうやってはじまっていた『いいとも!』。
その『いいとも!』が今日はない。

一つのテレビ番組が終わりを迎えて、こんな淋しさを感じるのは、『いいとも!』は、あることが当然の番組だったからかも知れない。
そして、タモリさんや番組が醸し出す雰囲気は、独特のものだった。それは他の番組にない強みであったことに、今気がつく。

火曜日で好きだったコーナーは、『公開!ささやかな最高機密』。
CM明けGoogleEarthで新宿・アルタの屋上へズームインしていき、そのままアルタの天井より出演者全員が映し出され、コーナーがはじまる。
話している内容は他愛もないのだけど、中居くんやローラのやりとりが楽しかった。

けれどこのコーナーは、2013年に起こったいいとも異変の中の一つ。
2013年のある日、突然、タモリさんの参加しないコーナーというのが各曜日共に作られた。「森田一義アワー」なのに。

けれど、3月に入り最終回が近づいてくると、その『最高機密』にもタモリさんが登場するようになった。

今年になって『テレフォンショッキング』に出てくるゲストが、最終回を気にしだしたが、私は気にすることもなく、いつも通り見ていた。
そう。真剣に見るというわけでもなく、いつも通りのお昼時を、いつもと同じように。
『いいとも!』は、あって当然だから。

こんな番組は、二度と出て来ない気がする。

私は〝お昼休み〟の『いいとも!』が好きだった。
子どもの頃、病気で休んだり、祝日だったり、学校が休校になったり。そんな日に見られる『いいとも!』は、嬉しかった。
だから(だけど?)、日曜日の増刊号や、時々やっていた夜の特番は、あまり見ていない。
『いいとも!』はやっぱりお昼の番組で、夜にやるイメージがよく分からなかったのもある。

でも、昨日の夜8時からの特番『グランドフィナーレ 感謝の超特大号』だけは別。
その中で中居くんが言っていた。「バラエティーは残酷」だと。終わりがないのに、終わらなければならないから。
確かに、何かの条件がすべて揃って、明日再び『いいとも!』をやろうと思えば、出来ないことはないだろう。
番組の連続性には、物語性はない。
物語性がないから、明確な結末があるわけでもない。

昨日のお昼の最終回でも、タモリさんの「明日も見てくれるかな?」というかけ声に、観客が「いいとも!」と答えて幕を閉じた。

鶴瓶さんが語った中に、こんなことがあった。
昨年10月に番組終了が決まったとき、タモリさんに「あんたそれでええんか?」と聞いたのだという。それに対してタモリさんはいいと。「感謝しかない」と。

そんなタモリさんだからこそ、『いいとも!』は今まで続いたのだろう。
そして生放送を楽しむ番組であり続けたのだろう。

この『いいとも!』が終わった淋しさは、しばらく続きそうだ。
そして、そんな感慨を残す番組は、もう二度と出て来ないだろう。
とりあえずは今週金曜日、『ミュージックステーション』で、生放送のタモリさんを見よう。

やっぱり、先日東京に行ったとき、スタジオアルタ前まで行ってみればよかったかなぁ。
抽選に外れた24日月曜日のスタジオアルタ。
ラスト直前ということで、1万通を超える応募があったらしい──。

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